円山応挙筆:紙本墨画「波上群仙図」襖6面、壁画2面(重要文化財)
襖6面:各180×92cm 壁画2面:各180×86cm/天明6年(1786)
天明6年(1786)6月完成の障壁画。
波の上に孔子や老子、鉄拐仙人などが描かれるユニークな図柄。
列仙各様の姿態と、代表作にも多く見られる、応挙が好み得意とした波の描写にみるべきものがある。
左から孔子、子路、冉求、老子、荘子、孟子、琴高仙人(童子を除く)。
左から荘子、孟子、琴高仙人、鉄拐仙人、列子(童子を除く)。
※写真をクリックすると、デジタル再製画ではなく原画の拡大図が御覧頂けます。
円山応挙筆:紙本墨画「山水図」壁画4面/紙本金地着色「群鶴図」小襖(天袋)4面(重要文化財)
↑ 紙本墨画「山水図」壁画4面
各236×88cm/天明6年(1786)
画面左下端に落款印章と天明6年(1786)の年期があり、完成後間もなく芦雪によりもたらされた作品。
的確な波の描写、濃淡による遠近をつけた松樹により、壮大な空間を感ぜしめる。
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↓ 紙本金地着色「群鶴図」小襖(天袋)4面
各27.4×43.5cm/天明6年(1786)
右端の一面に「應擧」の款印があるのみで年期はないが、同室の「山水図」と同期の作。
やや剥落しているが、五羽の鶴の飛翔により豊かな空間感ぜしめる。
金地に朱と胡粉と墨のみを用いた色彩感覚もすぐれている。
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