・作者一覧
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広瀬 楚庵 | 堀 義雄 | 下村 良之介 | 酒井 良 | 作者不詳 |
堀 義雄(ほり よしお)[1917 - ]
石川県生まれ。
1938年〜48年北支:北支派遣軍で戦闘、そして負傷(38年〜41年)。
日本:歩兵107連隊に応召ジャングル戦訓練(41年〜42年)。
満州:満州開拓青年義勇隊で大陸開墾(43年〜45年)。関東軍で戦闘。
ソ連:捕虜として強制労働(45年〜48年)。
40年多摩帝国美術学校彫刻本科卒業。58年二紀会委員となる。その間第2回現代日本彫刻展に招待出品のほか画廊クリスタル、シロタ画廊、地球堂、スペース・ニキなどで個展開催。
71年「転生」によって二紀会文部大臣奨励賞をうけた。木芯および竹芯・プラスチック芯乾漆彫刻による作品は女と男ー人間の生の原点ないし怨念をうかがわせる独自な表現に特色がある。
作品一覧
※写真をクリックすると全体図が御覧頂けます
堀義雄作:陰陽神・あたたかい遠い海
木・竹・プラスチック芯・乾漆
57.1×49×31.3cm/1970-71
海を見ることは、私の心の安らぎであった。海を見ていると、一時間でも二時間でも私はそこから離れることが出来なかった。暖かい海で泳いでいると、私の体は柔らかな、そしてやさしい母なる海の愛に包まれた。女性には母の愛があった。男性は女性の母の愛に包まれることを求める。私の彫刻。
しかし、私の彫刻は日本海、能登半島の外海であるかもしれない。
(二紀会25周年記念展出品)
堀義雄作:蒼穹と海と母
木・竹・プラスチック芯・乾漆
36.2×22.5×21cm/1971
母なる海から、あらゆる生物が誕生した。海の中に何があったのか、その母とは何であったのか、謎のようなものに不思議を感ずる。その不思議さを表現したかった。
それは儀式であったかもしれないし、或いは又、ふとした種(たね)であったかも知れない。
廻りくる、廻りゆくその有さま、私はそのさまを見つめたいと思ったのである。
(シロタ画廊個展出品)