絵画墨跡その他

吉山 明兆 神前 松徳 狩野 山雪 狩野 探幽 雲谷 等的 等識
宗精 木庵 性瑫 狩野 安信 柏巌 性節 白隠 慧鶴 伊藤 若冲
狩野 探信 文保愚海 熊谷 守一 上甲 平谷 落合 朗風 松村 外次郎
広瀬 楚庵 堀 義雄 下村 良之介 酒井 良 作者不詳

下村 良之介(しもむら りょうのすけ)[1923 - 1998]
大阪生まれ。1943年京都市立絵画専門学校卒業。
48年「パンリアル美術協会」を結成。既成の日本画の枠を取り去った自由な創作活動を展開。61年第1回丸善石油美術賞を受賞、翌年欧州に留学。カーネギー国際美術展、日本国際美術展、サンパウロ・ビエンナーレ展、現代絵画の展望展、現代美術の動向展などに出品。日本画特有の材質材料、それによる特有の発想を転回して、現代絵画としての日本画創造の前衛を目指し、幅広い制作活動を行っている。著名作に78年個展出品「起承転結」の鳥屏風がある。

作品一覧

※写真をクリックすると全体図が御覧頂けます

下村良之介作:徳利 "頸の長い鳥" 下村良之介作:徳利 "頸の長い鳥"
陶器 やけもの/26.0×14.0cm/1978

水を注げば泥になる粘土が、焼きあげると水も通さない堅牢な陶器に変身する。
指先の動きにあくまでも従順に、伸びたり曲がったりした姿のままに焼成される焼物に、金属や木の造型には望めない独特の魅力を感じて、もう20年も焼物造りに熱中している。……とはいえ、画家を本業とする私にとっては、あくまで浮気の仕事である。
そんなうしろめたさもあって、私は、私の作品を”やけもの”と呼んでいる。

下村良之介作:水滴 "襟巻鳥" 下村良之介作:水滴 "襟巻鳥"
陶器 やけもの/18.0×14.0cm/1984

30年来、鳥ばかり描き続けている私は、粘土細工も鳥が多い。鳥形の壷や、徳利や、水滴等々……、思いついたら名前の通り”量産(良さん)”型で、むやみに濫造するのだが鳥の型ではすぐに似たようなものになってしまう。
そこで、太ったの、痩せたの、頸の長いの、尻尾の大きいのといろいろ工夫する。
これは最近大流行した襟巻とかげを拝借して、襟巻どりと洒落てみた、水滴である。

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